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2016.08.15

「未来のふつう」をつくる、ハブ的発信拠点

TEXT BY 浅尾 芳宣

「未来のふつう」をつくる、ハブ的発信拠点

福島県伊達市×「福島ガイナックス」による観光PRアニメ『政宗ダテニクル』。

私は20歳で映像・映画を学ぶために米国に留学し、学士号・修士号を取得しました。
渡米中にVJ・イベント活動開始し、現地にて起業した後、20代半ばで帰国しています。

その後、大阪芸術大学に職を得る一方、VJ・イベント・映像制作を再開。そのあとはグダグダとしながら、現在はガイナックス取締役、福島ガイナックスの代表取締役を務めています。

いま、地方発信による活性化や、復興のための新事業創出とイメージプロデュースを主な活動としています。その一方で、人からアホちゃうかと突っ込みが入れてもらえるような、アニメーション、映画、CMを手がけ、イベントの企画、原作、プロデュース、監督までとにかく何でもやっていますね。

さて、そんな私がこのアートサイエンス学科に着任しました。
アートとサイエンス。一見両極にも見えるジャンルですが、それらをマージ、あるいはコンバインさせることで、新しいものをどんどん生み出せると思っています。

それは作品なのか、プロジェクトなのか、まだ名前さえないシードのようなものかもしれません。というか実際のところ、新しすぎてやってみないとわからない……。
「アートサイエンス」というのは、現在のところ他の言い方がないので便宜上与えられた名称でしかありませんが、その活動領域は、未来のベーシックになるものだと思います。

間違ってはいけないのは「ふつうの未来」ではなく、「未来のふつう」ということです。

その発信拠点として、私のラボは領域をまたぐハブ的な役割を担うことになると思います。一言で言うなら「ワクワクしかいらない」ところ。

想像力より妄想力、実行力より迷走力、協働力より共闘力。
そんな活動の一端を、めっちゃ爽やかに伝えていきたいです!

 

CREDIT

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TEXT BY 浅尾 芳宣
1968年福島県生まれ。プロデューサー。2007年、「月眠」を設立し、独自ソフトの開発を開始。10年、CG制作会社「吉祥寺トロン」設立。13年、瀬戸内芸術祭にて『プロジェクションマッピングの世界』を発表。14年、テレビアニメシリーズ『魔法少女大戦』プロデュース。アニメを基盤に、映画、PV、CMなどの映像制作、イベントの企画など、幅広いジャンルで活躍している。

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世界中のアートサイエンスの情報をアーカイブしながら、アーティストや研究者の語るビジョンを伝え、未来の想像力を拡張していくことをテーマに2016年7月から運営を開始しました。ここから、未来を拡張していくための様々な問いや可能性を発掘していきます。
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それは、環境・社会ともに変動する時代において「未来」をかたちづくる、新たな思考の箱船です。アートとサイエンスで思考すること、テクノロジーのもたらす希望と課題、まだ名前のない新たなクリエーションの可能性をひも解くこと、次世代のクリエイターに向けて冒険的でクリエイティブな学びの旅へと誘います。

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