LAB
2016.08.15
国際的な審美眼を身に付け、世界へ
TEXT BY 原野 守弘
国際的な審美眼を身に付け、世界へ
僕は広告を中心に、クリエイティブディレクターとして活動しています。早稲田大学を卒業した後、電通に入社。最初の10年間はクリエイティブの仕事ではなく、メディアのセールスの仕事をしていました。
33歳の時に未経験のままクリエイティブの仕事をはじめ、2011年に「森の木琴」という仕事を契機に独立して今に至っております。その後はプロダクトデザイン、ミュージックビデオ、ブランディングなど、活動の幅が広がってきています。詳しくは、Webを見ていただくのが早いでしょう。
http://mori-inc.jp
僕は芸術家ではなくて、広告クリエイティブを制作するビジネスマンです。このアートサイエンス学科のラボの活動も、自分の仕事に直接参加してもらうなど、実践的なものが中心になるでしょう。また、国際的な水準の審美眼を身につけてもらうということも重視したいと思っています。みんなでよいものを探し、共有し、それについて語り合う。
そんな僕のラボの目指すところは、世界デビュー、でしょうか。いまや優れたものを作れば、それが誰の作品であっても、一夜にして世界中の関心をさらうことさえできる時代です。そこに照準をあてた審美眼を持つことが最初の課題になるでしょう。
僕にとっての「アートサイエンス」とは、好奇心、と言えるでしょう。古典的な芸術学科や職業訓練的な学科とは異なり、この学科そのものが教員の好奇心でできていると思いますし、発展していくためには、在学生、卒業生の大いなる好奇心が不可欠だと思います。
この「LAB」の連載では、自分自身の作品紹介を中心に不定期に更新していきます。よろしくお願いします。
CREDIT
- TEXT BY 原野 守弘
- 株式会社もり代表。クリエイティブディレクター。経営戦略の立案からプロダクトデザイン、メディア企画、広告のクリエイティブディレクションまで、広範囲な分野で一流の実績を持つ。代表作に『森の木琴』『OK Go: I Won’t Let You Down』『Pola Dots』など。D&AD Yellow Pencil、カンヌ広告祭 金賞、グッドデザイン賞 金賞など、国内外での受賞も多数。